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【エフェクター/プリアンプ】「Tech21 SansAmp FLY RIG 5」

更新日:2016/07/30

Tech21 SansAmp FLY RIG 5

ここ数年の傾向として周囲のギタリストに見られるのが、歪みペダル(エフェクター or プリアンプ)+空間系マルチというボードスタイル。出来る限りスマートな持ち物でステージに臨みたい、演奏中のペダル切り替えも少なくしたい。今回はそんな希望にグッと近づくのでは?という一品「Tech21 SansAmp FLY RIG 5」をご紹介したいと思います。

一見すると、ループセレクターにも見えるこのペダル。なんと歪みエフェクト(ブースター搭載)+プリアンプ(リバーヴ搭載)+ディレイ(タップテンポスイッチ搭載)がこの1台に収まっています。さらに驚くのがサイズ。横は 30cm、奥行き 6,5cm、厚さ 3cm 未満というコンパクトサイズ。今まで目にしたペダルの中でも断トツの薄さといえます。さらに重量も 500g 程度と非常に軽いのも特徴です。もはや、エフェクターボードに入れるというよりはギターケースの中のポケットに入るのではという大きさです。

では肝心の音について各セクション毎に見てみましょう。

1.PLEXI

名前の通り、Marshall のプレキシ期の歪みを再現したものです。歪みの質は比較的細かくいなたいクラシックよりの出音です。つまみは、LEVEL(音量)、TONE(音質)、DRIVE(音質)、DRIVE(歪み量)、HOT(歪み + 音量)の 5つで構成されています。あくまでプレキシをイメージしているものであるため、モダンで深い歪みとまではいきませんがペダル ON でバッキング、ブースト ON でソロと本来の使い方で十分な演奏が可能です。ブースト単体でも使えるため、クリーン → クランチブーストといった使い方もオススメです。また、スイッチ ON 時には各ツマミが赤く点灯します。

2.SansAmp

こちらも名前の通り既存の SansAmp プリアンプと似た傾向のセクション。ツマミは、LEVEL(音量)、REVERB(リバーブ量)、HIGH(高音域)、MID(中音域)、LOW(低音域)、DRIVE(歪み量)の6つ。やはり歪み量は大きくないですがPLEXI に比べて全体的に角の立つシャープな出音といった印象です。このセクションにはキャビネットエミュレーション機能もある為、ローインピーダンスアウトに信号が変換されるのでミキサーに直接挿してレコーディングといった事もできます。先程の PLEXI チャンネルと組み合わせて歪みを増量、プリアンプを前段ブーストする等、アイデア次第で様々な音が作れます。

私なら SansAmp をクランチチャンネル、PLEXI をリードチャンネルとして捉えて状況に応じて各チャンネルをブーストして使うでしょう。リバーブはこのセクションのみ搭載なのでソロ用、アルペジオ用のバッキングチャンネルとして扱うのも選択の1つでしょう。ちなみにスイッチ ON 時には各ツマミが黄色に点灯します。

3.DLA

これだけでも盛りだくさんの機能となっていますが、さらにトドメのディレイセクション。各ツマミは、LEVEL(エフェクトの MIX 量)、REPEATS(ディレイの回数)、DRIFT(モジュレーション量)、TIME(ディレイタイム)の 4つです。ポイントになるのは、聞き慣れない DRIFT というツマミ。音軸をずらした揺らした成分をミックスしていわゆるモジュレーションディレイの効果を得られます。最近ではポピュラーになった音色ですね。私はEric Johnson(エリック・ジョンソン)がきっかけでエレハモ(Electro – Harmonix)LINE 6 など色々試して、今も愛用しています。もちろん、DRIFT 効果を切れば一般的なディレイとして活用ができます。出音はとても丸くアナログディレイ寄りの印象を受けました。タイムは28 〜 1,000 mm とショートからミディアムまでの範囲になります。そしてなにより嬉しいのがタップ機能。これがあるのと無いのとでは印象が異なります。スイッチ ON 時には各ツマミが青く点灯します。ライヴで使うのであればタイムの数字表記が無くても演奏できます。楽曲やクリックに合わせてスイッチを踏む練習はある程度必要になりますね。

そして、スイッチの低さにも目がいくかと思われますがこちらはサイレントスイッチングシステムを採用しています。9 pin のボツっとした音はもちろん無く、切り替えも早くスムーズになっています。また、スイッチが低くてもセクションの切り替わりがハッキリ分かるので安心して利用できます。

出来る限り要点を絞って書きましたが意外と長くなってしまいました。ですが、それだけの機能を持っている逸品の一つとも言えるということですね。これ 1つでセッション、ライヴに繰り出せると思うとギタリストとしては非常に助かります。昔もコンパクトペダル数種を 1つにしたものがありましたが、音質や大きさなどの不満がありました。一方、この「Tech21 SansAmp FLY RIG 5」なら十分通用するかと思います。

もしかするとこのスタイルが普及して競合していくといったことも考えられますが、私にとってはとても良い傾向です。ということで、今回の逸品には「Tech21 SansAmp FLY RIG 5」をご紹介しました。

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