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【ディストーション】「Bogner Burnley 」

更新日:2016/09/03

Bogner Burnley

 

今回はリード向けのディストーションペダル「Bogner Burnley」。Bognerは以前、Ecstacy Redのレビューをブログで紹介して以来ですね。

たまたま試奏させていただく機会がありまして、近々必要になるタイプでしたので購入しました。

本来はパープルパネルが一般的ですが、今回はブビンガという木材が使用された物を選択。他にもブラックパネルバージョンも発売されていますが音自体はどれも一緒ですのでお好きな物をどうぞ。

 

肝心の出音ですが、先述したEcstacy Redとはまるで異なると個人的には感じました。

Redは多彩なコントロール類で、守備範囲の広い万能タイプ。

Burnleyはより個性的・Bognerらしい歪みの質・シンプルでコンセプトもハッキリしているといったところです。

低域から高域まで多少ザラついた成分が散りばめられ、潰れ過ぎない低音の粗さやどっしりとした芯のある太いミドル、ほど良いサスティーン含めBognerアンプのような歪みです。散々アンプライクという言葉が使われている昨今ですが年数を重ねる度にアンプに近づいているなと思います。

パッと弾いた印象はモダンな歪みなのですがゲインやギターのボリュームを絞ることでクラシック寄りの質も充分含まれていてなんだか不思議なペダルですね。

 

つまみ毎に紹介しますと、まずレベルは高め。

LovePedalやAMTほどではありませんので神経質に音量を弄らなければならないというわけでは決してありません。余裕のあるレベルを搭載しているといったところでしょう。

ただし音量が小さいままだと分離やアタックした際のニュアンス幅が少々狭くなるのでこのペダルの良さを充分には発揮できないかもしれません。私ならバンドでスタジオに入ったと想定して10時から13時辺りの範囲で使用します。

 

歪み量はオーバードライヴから最近のハードロックディストーションまで。ヘヴィーメタルまでとはいきませんが、最近のユーザーにも広く受け入れられる範囲かと思います。

ゲインの変化は滑らかで歪み量は決めやすいですね。こちらもゲインが低すぎるとハイが削られ、音抜けがいまいちになるので(こういう所もアンプらしい動作です)多少元気に使うのがおすすめです。ブースター的にも使えますがどちらかというと歪みチャンネルにチェンジするように踏んだほうが分かり易いです。

 

トーンですが低域寄り・高域寄りにバランスを取るものではなく、どちらかといえば高域を足していくタイプです。これはLovePedalのamp elevenの「Tone」コントロールによく似ています。このタイプが初めての方はちょっと戸惑うかもしれませんが、動作が理解できれば使い易いですよ。つまみがどの状態でも一定のローを削ることは出来ませんのでグローバルEQとしてエフェクター最終段にパライコもしくはグライコを入れて調整することをおすすめします。

 

Fat/Tightスイッチですが前者はドーンと低域と歪みが膨らみ、音全体が荒々しくなります。後者も文字通りで少々スマートでくっきりした輪郭を持たせるもので音抜けはこちらの方が良いです。アンサンブルやパートによって使い分けできますし、これがあるとないとじゃ全然違います。簡単なPreEQ的に捉えていただいてもOKです。

 

欠点があるとすれば・・・本来のアンプに比べ、1音1音の繊細な成分がちょっと足りません。アタック時、及び信号の減衰時がやはり顕著ですね。指で弾けば1発でお分かりかと思いますがあくまでそこはエフェクター。

まぁコイルトランスが入っているという事だったのでペダルというよりはアンプの意識で弾き始めたものですから。

歪みペダルとしては非常に完成度が高いと感じました。個性的な分、好き嫌いは分かれると思いますがBogner系の歪みの質でここまで近いものは無かったと思います。ま、本家ですからね。なにかこうツボがあるんですね。

 

AMTを使い始めて以来、歪みペダルはアンプのInputの他にReturnにも挿してプリアンプ的に試すクセが付いたのですが、こちらも「リードだけで1曲を完遂する」という場合はその使い方もいけます。実は音の出方に少々変化が・・・そんなのは当たり前ですね笑。

こんなところでしょうか。

 

改めて気づかされたのは「試奏は出来る限り、普段演奏し慣れた環境で弾く」のが大事だという事。

アンプしかりギターしかり部屋の鳴りも当たり前の事ではありますが。試すたびに耳が敏感になっていくのも当然ですが、その時々の耳と理解の調整ってやはり難しい。瞬時に順応できる耳の器用さが欲しいです。鍛えていくしかないんでしょうね。

レビュー自体は使い慣れたスタジオとアンプで弾いたものですのでとても純粋な感想となっています。

 

というようにどのレビューもそうですが、いつも通り1時間程度で色々セッティングを試した結果です。

もっとじっくり弾いてから書いてもいいんじゃない?といった意見もあります。

しかし、レコーディングや作曲時などもそうなんですが、まっさらな状態で最初に感じるもの(ファーストインプレッション?)というのは2度とありませんのであえてのレビューです。

今後しばらく使用してみてまた新たな発見がありましたら追記としてこちらに記載します。

いつもこの主観的なコーナーを見てくださっている方々、本当にありがとうございます。あくまで個人的な感想ですので参考までにと考えていただけたら幸いです。

それではまた!

 

※追記

以下、1ヶ月ほど使用しての感想です。

使うアンプによって音の相性がある方ですね。個人的にはマーシャルに繋ぐとドンと前に出て行くような好みの音が出ます。4発キャビの方がキャラクターが活きます。

手元のボリューム差に対する歪み量の変化はとても良い。反面、ボリュームを下げると削れない低域が少々厄介なのとタッチレンジは狭いままなのでレスポンスが良いとも言い切れない。低域はギター本体のローカットで対応しております。(シェクターに感謝!)

ローカットが無い方はグライコ又はパライコでカットすればOKかと思います。

歪みのカーブはスムーズなのにコンプ量に変化はあまり見られないというちょっと不思議なペダル。

良く歪む割にノイズは少ない方ですね。

と、考えると単体リードやソロ用ブースター向きかなと。

アンプのセッティングやプレイスタイル等、使い方によってまるで評価が分かれるペダルかもしれません。